アイデアを形にするということ

アイデアを形にするということ

 

アイデアの価値

写真の「野良ストーブ」は私が設計して特許取ったオリジナル製品なんですが、有り難いことに実際に使った方々からの評価も上々で、製作者としては本当にこれ以上無い喜びです。いやホントに。ユーザさんがInstagramとかに野良ストーブを載せて下さってるのを見るたび、マジでキモいぐらいニヤニヤしてますもんね私。

 

で、今回のテーマは「アイデアについて」「アイデアを形にするまで」という所で。

 

それでまず最初に特許の事について触れておきますが、実際、特許を取ること自体は難しくも何ともないです。

どんなにくだらないアイデアでも、それが過去に特許出願されてないアイデアであれば特許は取れます。

 

だから「特許を取った」とか「オリジナル」という所には一切価値はありません。

アイデアってのは具体的な形にして、世に出して、そして人々にその価値を認めてもらえなければ何の意味も無いです。

 

とか言って偉そうに語る私ですが、このストーブの開発にはたぶん5年ぐらいかけてます。

一般企業の商品開発部なら余裕でクビです。

 

そうそう、私も若い頃、アウトドアメーカへ就職しようかなと思ったこともあったんですが、今となってはやっぱり今の道に進んで良かったなーと思います。色んな意味で。

 

オリジナルの焚き火台を5年も掛けて(そして多額の費用も掛けて)作るぐらいですから、言うまでもなく私自身「焚き火好き」「アウトドア好き」です。

なのでもちろん、私のアイデアの源泉は100%その「好き」から来てるわけで。

 

でもこの「好き」って中々難しいというか。

 

たぶんですけど、仮に私がアウトドアメーカへ就職して商品開発の「仕事」をしてたとしたら、おそらく野良ストーブは作れてないと思います。

なんでかっていうと、やっぱ何だかんだで “会社の商品を作る” のと、“自分の好きな道具を作る” っていう行為では、その「好き」の質がぜんぜん違うと思うんですよね。

 

もちろん、そのへんのスタンスは人それぞれだと思いますよ。

たとえそれが会社の仕事でも、完全に我が事として頑張ってやれる人もいるでしょう。

 

私はそれがやれないタイプです。

5年とか10年かかってもいいから、とにかく自分の納得のいくモノを作って、そしてそれを100%納得して売っていきたいんです。

 

これは会社がダメとか組織の限界とかフリーランス最強とか、そういうくだらない話とは全然違います。

ただ単に、会社でのモノづくりと個人でのモノづくりというのは、全然別物だっていうだけの話。

 

そりゃしゃーないですよね。会社で作るのはあくまで「商品」なわけですから、売れなきゃ意味がない+売れる見込みがない商品は作らない(作れない)のが当然です。

 

だからこそ、、というのもちょっとヘンな話ではあるんですけど(私も経営者ですから)、いや本当に「だからこそ」、一個人のアイデアでも大企業の商品に勝つチャンスが生まれ得るんですよね。

 

その理由は単純に「企業には個人のマネは出来ないから」です。

なんのしがらみもなく、自分の好きなように、ただひたすら自分の「好き」な要素を詰め込んで、好き放題に時間もお金もかけて練って練って練りまくったアイデアを、何の躊躇もなく市場にブチ込むなんてことは企業にはまずマネ出来ないことです。

 

まあ実はもう一つ、個人含めた小規模な事業体だからこそできる「ならでは」の攻め方があるんですがそれはまた追々。

 

何にしても、アイデアは形にしないと何の意味も無いってのは企業だろうが個人だろうが同じです。