エアロレザーの革ジャンを家庭で洗濯するの巻
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革ジャンを洗濯したい・・・
さて。
革ジャンって他の衣類とは違って「布」ではないので、そう気軽にジャブジャブ洗濯は出来ないわけですよ。
でもやっぱり着ていくうちに汚れるのは避けられないし、何より革ジャンって何十年と着れるものなので、どっかのタイミングで「洗濯」するのは必須になります。
あとはまあ余談にはなりますが、たとえばヤフオク等の古着で革ジャンを購入した時とかは絶対洗濯しときたいですよね。たとえそんなに臭くはなくても、やっぱり自分以外のニオイが染み付いた革ジャンってのは気分よく着られないもので。
革ジャンって洗濯しても大丈夫なの?
これは革によりけりと言う他なくて、
ざっくり言うと
・タンニンなめしの革=基本NG
・クロムなめしの革=おおむねOK
って感じ。※ただし例外は有り
タンニン?クロム?なにそれ?
って方もいるかとは思うんですが、タンニンなめしのレザーってのは「ヌメ革」等の事です。バイカーのウォレットとかBREEのカバンに使われてるアレですね。
でもって、このヌメ革を革ジャンに使うことは殆ど無くて、革ジャンはほぼ全てが「クロムなめし」のレザーを使ってます。
(ただし一部、日本製の革ジャンで総ヌメ革の革ジャンがあったりしますし、エアロレザーに関しても「オイルプルレザー」はタンニン鞣しらしいので一応は注意が必要)
ヌメ革は洗濯しちゃダメだよ
このタンニンなめし(ヌメ革)のレザーが
なぜ洗濯NGなのかというと、
・濡れると確実にシミになる
・濡れて乾くと超縮む
という所ですね。
(縮みに関してはクロムなめしも同じですが)
あともし乾燥時に熱を加えちゃった日には
そりゃーもう悲惨なことになります。
よーするに扱いが相当デリケートなレザー。
じゃあ「クロム鞣し」の革ジャンなら洗濯OK?
これはですねー。普通にお答えするなら
いや、どんな革ジャンでも洗濯はNGです
というのが正解だと思うんです。
ただまあ・・・私個人の経験談で言えば、
洗濯どころか乾燥機60分ブン回しても大丈夫
って事にはなるんですけどもw、
まあ当然のことながら、それを人様に「おすすめ」するようなマネはできませんわな。
ていうか、まず私が革ジャンを乾燥機にかけた理由と言うのも
むしろ縮ませたかったから
という実に不順なものなので、良い子は真似しちゃだめですよ、と。
いやいや!縮むってソレ
全然大丈夫じゃねーじゃん
と思われた方、正解。
私みたいなアホの言うことを真に受けてはいけません。
ただまあ一応、参考までに私なりの理屈を披露しておくと、そもそもの話としてクロム鞣しというのは、鞣しの過程で薬品でビッチャビチャにしてグツグツ煮るので、革そのものが結構高温に強いっちゃ強いわけで。
私が何着もの革ジャンをこの地獄の修業工程に送り込んできた経験から言わせてもらえれば、革(繰り返しますがクロム鞣しの革ね)ってそんなにヤワじゃないです。
とはいえ、そこはくれぐれも自己責任にてお願いしますね。
あ、それとタンニン鞣しの革もクロム鞣しの革も、どっちも「濡らす→急速に乾かす」をやらかすと縮むのは縮みます。
ただ、その割合、縮みやすさについては圧倒的にタンニンなめしのレザーの方が縮みやすいので注意ね。
禁断の乾燥機
まあ私のように革ジャンを乾燥機にかける人もそうそういないとは思いますが、一応その場合の注意点もお話しておくと、やっぱり「変なふうに縮んじゃうリスク」があるんですよね。
縮むなら縮むで、「革ジャン全体が縮む」つまりワンサイズ小さくなっちゃった♫ってパターンならまだ良いんですが、最悪なのが
片手だけ縮んでシオマネキみたいになってもうた・・・
とか(笑)
これ案外あるんですよ。
まあエアロレザーもそうなんですけど、左右の袖でかなり革質が違うってのは結構あることで、左の袖はシワシワのレザーなのに、右はカッチカチのレザーだったりとか。
こういうケースだと、左は思いっきり縮んで右は何とも無いパターンですね。
まーこれに関しては革質を見極めるしか無いです。
あとは当然のこととして、超お気に入りの革ジャンでコレ(洗濯機→乾燥機)を試すのはご法度というか狂気の沙汰です(笑)
やるとするなら、たとえばヤフオクで買ってきたサイズ確認用の一着で、とか。
一応36買ってみたけど、うーん若干大きいな・・・やっぱり34だったか・・・って場合にはチャレンジするのもアリかもしれません。
ちなみに。
これもマジで参考程度にして頂きたいんですが、私もステアハイドのハイウェイマン(34)はこの修業を経て立派にサイズ32となり、今もバリバリ活躍中です。
それとこれ。
洗濯後に絶対忘れちゃいけないのが
オイルアップ
ですよね。
乾燥機を使おうが使うまいが、洗濯後は革にオイルが全然足りてない状態なので、そこにしっかりとオイルを補給してやる必要があります。
ちなみにエアロレザー。
これは今や有名な話ではありますが、基本エアロ(っていうか馬革全般)はミンクオイルは塗らないほうがいいです。
あれを数年も塗りこむと変にグニャグニャと柔らかくなり、ホント馬なのか牛なのかよく分からない妙なレザーに成り下がっちまいます。
じゃあ純正のオイルなりトリートメントを・・・
ってのも当然良いんですけど、個人的にはあれらも特に「必須」って訳じゃないと思う。
馬なら馬油で十分。
それも某マスタングペーストとかのクソ高いのを買わずとも、普通にソンバーユも馬油100%なので成分的にはほぼ・・・ていうかおそらくは全く変わらないはず。
ソンバーユおすすめ。
あとは塗りすぎに注意して、シーズンオフもしくはシーズンインの時に一回ケアするぐらいでOKかと。
というか、たったそれだけのケアをするだけで、数年後数十年語の革の状態が全然違ってくるので、適度なケアは必須です、と革ジャンを乾燥機に掛けた私が言ってみる(笑)