私のビジネス観

 

私はビジネス、商売そのものが大好きなんですよね。

それは私自身が「作り手」だからというのも大きな理由だと思います。まーそりゃ当然、自分が作った商品を「多くの人に届けたい!」と思わないわけがありませんもんね。

 

なんで商売が好きかっていうと、私は今はもうお金がどうこうというよりかは、商売=究極のコミュニケーションだと思ってて。

お金という共通の価値基準において、自分が「これは良い!」と思う価値観を、商品を通じて世間に “問う” 。

 

当然、駄目な商品なら買われませんし、価格が高すぎても売れません。もちろん逆も然りで、良い商品は買われ、もしもその良い商品が適価ならば飛ぶように売れるでしょう。

これが、その「問い」に対するマーケットの答えです。そこにはどんな嘘や欺瞞も、お世辞もタテマエも入り込む余地はありません。

 

これって最高じゃないですか?

嘘は一切通用しない、お世辞もおべっかも無い、ほんとうの意味での、純度100%の「答え」が得られる。

そんなモノは商売を置いて他には存在しないと思うんですよ。

 

自分で作った作品、それが絵でも舞台でも歌でも良いですけど、その評価って「純度100%」じゃなきゃ全く意味がないですから。

身内や知り合いが舞台見に来てくれて、95%お世辞や打算の「いいね!」もらったり「良かったです!」って心にもないつぶやきをもらったり、そんなのクソほどにも意味がないでしょ。

 

でも商売は、色んな意味で「アソビ」がないシビアな世界です。

すごく繊細なアクセルワークが求められるし、ちょっとでもミスをすればダイレクトで結果に跳ね返ってくる。そういう意味でのアソビの無さ。

でも、だからこそ、そんな世界だからこそ自分の商品への評価を信じられるんですよね。お客さんは決して嘘をつかないから。

こんなに純粋で正当で清廉なコミュニケーションを、私は他に知りません。

 

そして、その前提があるからこそ、私は商売において「手加減」は一切しないことにしています。

商売の手法、技法、戦略、戦術、最新のマーケティングは常に学んでいますし、それらの手法を使うことに一切の躊躇はありません。良いと思う商品は、それこそ売って売って売りまくる事を常に考えてます。

こういったスタンスは、時に「利益優先のカネの亡者」と受け取られるかもしれませんが、しかし、私から言わせれば、「売って売って売りまくりたく“ならない”ような、そんなしょうもないモノを売るぐらいなら商売やめちまえ」と思っています。

 

先ほども言いましたが、お客さんが返してくれる答えは常に正しいんですよ。

最新のマーケティングを駆使してモノを「売る」という行動が、さも顧客を騙して搾取しているかのような、そんな風に捉えている人は意外に多いですが、しかし、そんな穿った見方をする人に逆に私は問いたいのですけども、

「あなたにとって “お客様” というのは、そんなふうに「簡単に騙される愚かな生き物」なのでしょうか?」

私はそうは思っていません。

お客さんの判断は常に正しく、賢く、そして自らの利益を求めています。いくら最新のマーケティング手法を使おうが、お客さんを騙すことは絶対に不可能です。

 

それはある意味、私の“矜持”でもあります。

どんな方法を持ってしても、顧客を騙すことは出来ない。だからこそ、絶対の自信が持てる商品だけを取り扱い、それを全力で売る。

 

その前提を持つことというのは、私にとっては商売をやる者の最低条件・絶対条件なのです。逆に言えば、その前提を持っていない人間というのは、「お客様を何とかして騙そうとしている人間」だと言いかえることも出来るでしょう。

 

だからこそなのですが、語弊を恐れず言えば、私は「儲からない」事業はやるつもりがありませんし、やる意味もないと思っています。

利益が出ない、というのは、つまりが「お客様が “プラスアルファの価値” を感じられない商品」という事ですから。

そのプラスアルファを生むことこそが、商売人としての最高の喜びなんです。そして、プラスアルファの分だけ、お客様は喜んでお金を払ってくれます。

 

 

インターネットが発達したお陰で、ユーザーが受け取る情報量はケタ違いに多くなりました。それがゆえに、より一層、お客様との密なコミュニケーションが求められる時代になったと私は考えています。

インターネットはコミュニティを大きくしたようで、実は「小さなコミュニティ」をたくさん生んだのです。そしてその小規模なコミュニティで行われる情報交換では、嘘やブラフ、稚拙な方法論は通用しません。

 

そんな時代で、素晴らしい仲間に囲まれながら仕事が出来るということに、私は心からの喜びを感じています。