【レザークラフト】革包丁を投げ捨てたくなるほど最高に便利な道具
私自身、完全に知識がない状態からレザークラフトを始めて、数年ほどかけてやっとソコソコの物が作れるようになった感じです。
で、私の場合は「レザークラフト教室」とかに通うでもなく、マジで何の手がかりもない所からスタートしたので、今思えば要らぬ寄り道をいっぱいしたなあと。笑
まあその甲斐あって、ある種独自のノウハウが生まれたというか。
「え?まさかそんな道具使うの?」
ってな道具とかも普通に取り入れてきたので、これからレザークラフトを始めたい!って方や、または今すでにレザクラをやってる方にとっても、今回の話は意外に参考になるかもしれません。
Contents
【唯一、ボロボロになるまで読み込んだ本】
この本だけは最初に買って、でもってボロボロになるまで読みまくりました。私にとってはある意味「教科書」。
レザークラフトをやるにあたって、さすがに何の取っ掛かりも無いのは厳しいってんで、何か本ぐらいは買おうと。それで書店で数冊手にとって選んだんですが、この本がフルカラーで一番わかりやすかったんですよね。
「買わなくていい」道具
「揃えるべき道具」の解説の前に、まずは
「これは別に要らないよ」って道具をご紹介。
いやー、ホントに私の場合は
完全に独学で始めたので、
「普通なら真っ先に揃える道具」
とかを全然持ってなかったりしますw
で、その代表格が、
革包丁
ですね。
おいおい・・・マジかいw
マジです。
私は革包丁なんか一本も持ってないです。
もう断言しますが、
アレ別に要らない
です。笑
普通はレザークラフトといえば革包丁というか、必須アイテムの代表格というイメージを持たれている方も多いと思うんですよ。
でもホントにアレが無くても全然何とかなるし、むしろあの革包丁という存在が、無駄にレザークラフトの敷居を高くしているような気もしますし。
実際、初心者の方には扱いが難しいですしね。
いや、もちろん扱いに慣れれば非常に便利らしいので、使いたい人は使えばいいとは思うんですよ。(革漉きにも使えますし)
でも初心者のうちは真っ直ぐ切ることすら難しいし、真っ直ぐ切れても今度は切断面がナナメになってたりと、その「慣れるまで」ってのが案外険しい道のりだったりします。
んで、これはちょっと余談ですが・・・
この「ナナメに切れてしまう」ってのは、ハッキリ言ってこれこそ諸悪の根源と申しますか、これこそが初心者の方がレザークラフトで失敗する最大の原因なんです。
ナナメに切れてしまうということは、寸法も数ミリズレるってこと。寸法がズレると今度は縫い穴の数が合わなくなってきますし、そこを無理に縫うと絶対に形が崩れます。
というように、まず初心者がレベルの高いものを作ろうと思った時、この「カット」という工程は一番重要なポイントなんですね。
で、まあ普通は「だからこそ、革包丁の扱いに早く慣れましょう!!」という流れになるんですが、面倒くさがり屋で天邪鬼の私はそんな事は絶対したくない、と。笑
さて。
そんな私のような根気のない男が一体どんな道具を使っているのか?どんなツールに辿り着いたのか?と申しますと。
ズバリ
「ディスクカッター」
でありんす。
ディスクカッター↓
・・・え?
これあれでしょ?
事務所とか学校で紙を切るやつでしょ??
そうですね。
本来の用途としてはそう。
ただ、これがまー
革を真っ直ぐに、かつ垂直に切る
のに、これ以上ないぐらい最高の道具なんです。
※ただし、言うまでもなく本来の用途からは思いっきり外れる使い方なので、あくまで使用は自己責任にて。
これ、見ての通りそもそも刃自体が真っ直ぐにしか動かないようになってますから、真っ直ぐに切れるのは当然のこと。でもって刃が倒れたりもしないですから、ほぼ完全な垂直状態でスパッと切れちゃいます。
もうね、これは是非使っていただきたい。
初心者の方はもちろん、ベテランですらその使い心地の良さ&便利さに腰を抜かすと思います笑
「今まで必死こいて革包丁を使ってたオレは一体なんだったんだ・・・」
そう思う人もいると思いますよ。いやマジで。
【ディスクカッターを選ぶポイント】
で、このディスクカッターを選ぶにあたって、
1点だけ注意点というかポイントがありまして。
それは、
そこそこ良い物を買う
ということ。
これなんでかっていうと、廉価な物はだいたい、切れる紙の枚数が非常に少ないんですね。そこへきてそこそこ良い物であれば、厚さ2~3ミリの革であれば十分カットできる能力を有してます。
上で紹介した物は、私も使ってるので大丈夫。
ちょっと良い値段しますが、キレイな作品を(楽して)作ろうと思うならば、絶対にその価値はあります。
完全にイレギュラーな使い方
で、このディスクカッター。
本来の用途として紙をカットするときのように、カッター部分と土台部分をセットで使っても全然良いんですけども、より便利な使い方としては
カッター部分を外してしまう
のがオススメです。
※繰り返しますが自己責任にて
こうしておけば革の上で自由自在に動かせて、
自由自在にカットできますので超便利。
【おまけ】革包丁の代わりになる道具
オルファ「別たち」
さて、基本的なカットはディスクカッターでやるとして、細かい場所はやっぱり他の道具が必要になったりします。
そこで革包丁的な使い方ができて、かつ革包丁よりも手軽で使いやすい道具として、オルファの「別たち」という道具がオススメ。
これの何が良いかっていうと、
別たちは見ての通り、
刃が交換式になってますので
・研ぐ必要がない
というのと、あとは
・いつでも刃が「直線」
という点がデカい。
これをどう使うかというと、まあ形的には革包丁なので、同じようにも使えます。
ただ、私はこの道具を革包丁のように「滑らせて」革を切るのではなく、押さえつけて「押し切る」という形で使います。
うーん、ちょっと文章だとわかりづらいのですが。
要するに、刃の部分が直線だということを最大限に利用するんです。まずは革のカット線にピタリと刃を当て、でもって、あとは刃の角度に注意しながらグザっと「押す」。
これだけ。
まあ刃の幅が50mmほどしかありませんので、長い直線をカットしようと思うと、上記の作業を何度も繰り返す必要があります。(※その際、カットする幅を若干オーバーラップさせるとキレイな直線で切れます)
レザークラフトを始めたばかりですが、革を直線に切れずに困っていました。作るのは小物なのでDC-330Nの代わりにDC-200N(A4/10枚)を購入しようと考えていますが、2mmの厚さに対応できるでしょうか?
2mm程度ならおそらくは大丈夫かと思いますが、革の硬さによっては切りきれない事もあるかと思いますね。
研ぎあげた鋼の切れ味というのは、別物です。気持ちいいというかなんというか。でも私も革包丁なくてもいいな派ですね。いけないのかもしれませんが、ロータリーカッター大好きです。ちょっと離れてみれば、斜めに切ってしまっているかどうか一目瞭然なので。
刃物でいえば、研ぐのに水砥石が一番といいますが、セラミック砥石に油でも楽に髭がそれる刃に仕上がります。切れること、だけを言えば、どれだけとがった刃にどれだけ細かいギザギザを作るかということなので。
事実、工業用の切断機の刃はあきれるくらいによく切れます。でも一番難しいのは、必要な切れ味をどれだけ長く維持できるよう(次に研ぐまでに)な、刃つけできますかということなんで。
一番切れる刃物、たぶん、世界共通 の、両刃カミソリでしょう。貝印さんは工業用カッターのトップメーカーでもあります。 いいなあ、デスクカッターか、盲点でした。 でも、唯一、縫う前の漉きは、包丁が使いやすいんだよなあ。いい道具ないかなといつもゴリゴリやってます。
ハサミでねぎを刻んでナイフでかき混ぜる。何がいけないんだ。みそ汁はそれでもおいしくいただけます。