手縫いもミシンもこれ一択。革用糸の決定版ビニモMBT

ビニモMBT

写真は今回買った2色。

太さはどっちも#8。
色は右が129番、左が定番108番。

どんな革にも合う、
「とりあえずコレがあればOK」
的な万能カラー。

 

レザークラフト用の糸選び

私もビニモMBTに行き着くまでに麻糸とかシニューとか使ってみたんですが、どうもしっくりこず。あ、これは手縫いの話ですね。

レザークラフトでは糸ってかなり大事なんですよね。ハマればハマるほど、革のみならず糸にもこだわりだします。で、そのうちにいつの間にか糸ばっかり増えていくという・・・

 

ビニモMBTがおすすめの理由

すごく安い

麻糸やシニューと比較したら激安。

私は手縫いには#1を使うんですが、600mで1000円ぐらい。600mっつったらまー普通に一生分ありますよ。(先日使い切っちゃいましたけど・・・)

余談ですが「一生分ある」って何か良い響きですよね。

強い

革製品ってたいていそうなんですが、革ってとても強いため、普通は革がヘタる前に糸から切れていきます。特に麻糸は弱いので、ほんの数年でブチブチ切れることも。

やっぱりその点化繊糸は強いです。ただシニューは割いて使うのが面倒くさいし・・・って人はビニモなどのポリ糸がオススメ。

カラーがたくさんある

これだけあれば合わない革はないだろう、ってぐらい色が豊富です。(MBTは通常のビニモより種類が少ないですが)

カラー物のレザーをよく使う方は重宝するはず。

ほつれにくい

これはビニモ「MBT」の特徴。

ボンド加工糸なのでほつれにくいんですよ。
なので縫い目も綺麗に出ます。逆に普通のビニモはほつれるので、手縫いには若干使いにくいですね。

縫い終わりの処理がしやすい

ライターでピッとあぶればおしまい。
これは化繊糸全般の利点ですね。

 

逆にイマイチな点

糸のヨリが手縫い糸と逆

これは結構重要なポイント。

手縫いの場合は菱目打ちで開けた穴を縫いますが、その菱型の向きがミシン針とは逆なんですよね。なので普通に手縫いで縫うと、糸のヨリはほどける方向に力がかかります。

といっても、特に致命的な問題ってわけではないです。単にステッチを究極レベルに極めたいという方にとっては、目を揃えるのが若干難しいかな?というぐらいのもの。

もちろん、ミシンだと超綺麗なステッチが出ます。
(菱針がおすすめ)

蝋引きした時に色がおかしくなる

ビニモはカラーが豊富なのが良いところではありますが、当然ロウを引くことなど想定していませんから、特に鮮やかな色はロウを引くと色が褪せてヘンになります。

私がバカの一つ覚えみたいに「108番」のカラーを多用しまくるのは、ロウを引いても色味が変わらないから、と言う面もありますね。

このあたりは致し方無い所。

もしどうしてもソレが気に入らない場合は、最初からタップリ蝋が引いてあるビニモもあるので、若干高いですがそちらを使うといいかも。

 

ミシンでの使用感

これは言うまでもなく最高。

大好きな感じのステッチを醸しだしてくれます。

ビニモMBTの持つ適度な張りのおかげか、縫い目がミシンで縫ったステッチっぽくないんですよね。手縫いっぽいステッチになる。それはもちろん菱針を使用した場合ですけど。

ちなみに私がよく使うのは
「上糸#5・下糸#8」。
針はシュメッツの菱針23番ぐらい。

欲を言えば#1も使えれば最高なんですが、現状のミシンの仕様だと、ヌメ革数枚重ねた時に、ちょっと糸が締まりきらない感じ。

 

まあとにかく、ビニモMBTは手縫いでもミシンでも、一度は使ってみてほしい糸ですね。

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手縫いもミシンもこれ一択。革用糸の決定版ビニモMBT” に対して1件のコメントがあります。

  1. sakamoto より:

    参考にさせていただきました!いつも手縫いでMBTを使っているのですが、最近ミシンを購入しミシンでもMBTを使いたいと思っております。ミシンの場合蝋引きはどうしておりますか?

    1. sensuiza より:

      コメントありがとうございます!
      ミシンで蝋引き糸を使うのは非常にマズいような気がします。釜とかにロウがへばりつくでしょうし、ミシン針に糸が通る際の抵抗も増えて糸折れなどのトラブルも増えるでしょうねー。

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